実例紹介 No.207山口県 グスタフソンさん
日本で見つけた、
もう一つの安らぎ。
60代のグスタフソンさんご夫妻。
ご主人はスウェーデンのご出身で、
長年、日本と海外を行き来しながら、
さまざまな住まいでの暮らしを
経験されてきました。
お二人が終の棲家として選ばれたのは、
平屋のスウェーデンハウス。
スウェーデンの住まいに対する考え方など、
ご夫妻に興味深いお話を伺いました。
快適さを
妥協しない哲学。
広い青空の下に、白い外壁と緑の芝生が眩しいグスタフソン邸。家の中には、やわらかなオフホワイトを基調としたLDKが広がり、印象的な絵画や生花、照明の数々が目に留まります。
迎えてくださったのはご主人のステファンさんと奥様・智子さん。お子さんたちはすでに独立され、ご夫婦で暮らしています。
玄関ホールを入ると、ウェルカムボードのように訪れる人を迎えるのは、子を抱いて立つ女性の絵。ご主人はその絵に込めた想いを、ちょっと照れながら話してくださいました。
「家では、妻であり母である女性の幸せがなにより大事ですね。だから、家の真ん中にいて笑顔でいてほしい。この家の“ボス”は妻なのです」。
ご主人の日本との関わりは、留学を機に来日されて以来、かれこれ30年以上。仕事の関係で海外駐在が多く、都心のマンション生活が長かったとおっしゃいます。自然が身近にある暮らしを求め、奥様のご実家がある山口県に住まいを移されました。現在は、東京と山口を行き来する生活をされています。
当初は、大手ハウスメーカーの戸建て住宅に賃貸で住まわれていたそうですが、冬の寒さにご主人が耐えきれなかったのだとか。奥様はその様子に驚かれたそう。「家の寒さに腹が立つ、と言うんです(笑)。日本人は、冬は家の中も寒いものという感覚なのですが」。
日本よりも寒い北欧の人がなぜ? と不思議に思われた奥様でしたが、ご主人は逆に、日本とスウェーデンの住環境の違いに驚いたそう。「家の中が寒いというのは、ありえないこと。スウェーデンでは、家の快適さがとても重要です」。
住み替えを決意して土地を探され、2022年に駒沢の住宅展示場を訪れたお二人は、「スウェーデンハウスのモデルハウスで『これだ!』と確信しました」と当時を振り返ります。
「何といってもフィロソフィーが他のハウスメーカーとは違う。気密・断熱性能の高い家のつくり方とそのクオリティ。最も大事なところを妥協しない姿勢です。
年輪の詰まった良質な木材や気密・断熱性能に優れた窓など、スウェーデンの住まいの良いところを日本に持ってきてくれたこともありがたい。どのメーカーもみなコスト削減の競争をしている中で、こういうハウスメーカーが日本にあるのはすごいなと思いました」。
駒沢のモデルハウスをすっかり気に入ったお二人は、「そのままこれを山口に持っていきたい」と考えたのだとか。しかし設計の打ち合わせを進める中で、営業担当はコストと将来の生活を考えて、平屋住宅をご提案。
奥様も「子ども部屋ももう必要ありませんし、将来を見据えると、確かに平屋の方が暮らしやすいのでは、と考えました」と振り返ります。
ステファンさんは、お仕事の合間を縫って、スウェーデンのご実家から写真を送るなど、設計担当とウェブ打ち合わせも重ねながら、家づくりを進められました。
良い家は、
良い基礎から始まる。
建設が始まると、何度も現場に足を運んだご主人。「日本の匠のものづくりに感動しました」と私たちに見せてくださったのは、基礎工事の写真でした。
「隙間一つなくきれいに、しっかりとつくられているのがわかります。これは当たり前のことではありません。職人さんの丁寧な仕事を見て、スウェーデンハウスを選んで正解だったと確信しました」。
さらにご主人は、スウェーデンの家づくりについても話してくださいました。
「スウェーデン人にとって、家をつくることは人生で最も重要なプロジェクト。その家づくりでいちばん大事なのが、“基礎”なんです。だからみんな、家を建てる時はまず基礎を見ます」。
聞けば、スウェーデンの土地は固い岩盤が多いため、基礎工事のやり方にも違いがあるのだそう。
「地震や災害の多い日本で、一体どのような基礎をつくるのか、興味もありました。実際この目で確かめて、これなら安心だし信頼できると思いました」。
やっと出会えた、
安心して暮らせる
自由な場所。
Chapter3 前半
グスタフソン邸が完成したのは、2024年9月。LDKは、天井を通常より高く設計したことで、より広々と感じられます。
洗練されたインテリアは、お二人の趣味。特に奥様は、開放的なカリフォルニアスタイルが好みなのだとか。
「私はカラフルな柄物の壁紙よりも、シンプルなものが好きなんです。だからカーテンも全部無地のリネンに統一しました。実際、スウェーデンでも、白いリネンのカーテンのお家をたくさん見かけましたし、そもそもカーテンをしないことも多いようです」。
キッチンには隣接してインナーテラスを設け、リビングの窓際には、スウェーデンでは欠かせないお茶の時間「フィーカ」のためのスペースも設けられています。また、長い冬を室内で過ごすスウェーデンでは、灯りを重視するそう。間接照明にもこだわりました。
「この家に帰ってくると、スウェーデンの家と同じ香りがするんです。家じゅうどこにいても暖かくて快適で、本当にほっとします」とご主人。
奥様もこうおっしゃいます。「身体に優しい家だなと思います。温度にしても、湿度にしても。歳を重ねると、それがよくわかります。日本の古い住宅って、寝ていても肩に冷気を感じたり、脱衣場が冷えびえとしますよね。私が育った家も近くにあるのですが、冬は“寒い”を通り越して、もはや“冷たい”んです。
この家は全体がどこも同じように暖かいから快適です。ここで暮らすようになって、厚手の服はほとんど処分しました」。
また、特に感じたのは遮音性の高さだとおっしゃいます。「近くに飛行場があって、私はその音の中で育ったのですが、今は本当に静かです」。ご主人もうなずきます。「雨が降っても気がつかない(笑)」。
音楽がお好きなお二人。リビングにはこだわりのオーディオシステムを取り入れ、夜にくつろぎながらゆったりと好きな音楽を聴くのだそう。
「大音量でも全然平気。家の外に音が響く心配がないので、思う存分楽しんでいます」。
リビングの一角を飾るのは、ジャズピアニストでもあった奥様のお父様が愛用していたグランドピアノ。
「半年に一度調律してもらっているのですが、音が安定してきましたね、と調律師の方に言われます。温度や湿度が一定なことと、もう一つは換気。つまり、24時間換気システムが効果的に機能する高い気密性能のおかげではないかと。
いつも新鮮な空気は、ピアノにも人間にも良いはず。結露やカビもありませんし、住環境として最高だと思います」。
グスタフソン邸には、くつろぎの空間がたくさんあります。なかでもご主人のお気に入りは、朝日が差すインナーテラス。朝いちばんにこの窓を開け、コーヒーを淹れる…それが一日の始まりなのだとか。時には冷たいビールを楽しんだり、とっておきのシガーをくゆらせたり。
「夏が短く、冬が長いスウェーデンでは、家の中で少しでも自然を感じられるように、みんなこうしたインナーテラスをつくるんです。太陽の光を感じながら並んで座っていると、言葉がなくてもピースフルな気持ちになります」。奥様も「スウェーデンの人は、人工的なものよりも自然が好き。夏休みはスマホの電源を切って、自然の中のサマー・ハウスに向かうんです」。
Chapter3 後半
高さのあるすっきりとしたアイランドキッチンは、奥様のお気に入り。ここで、もともとお好きだった料理にさらに腕を振るうことが増えたそう。
「各国の料理をつくって、二人で食事やお酒を楽しんでいます」。スウェーデンのご友人たちが訪れると、まずこのキッチンを囲んで乾杯となるのだそう。
これまでのさまざまな住まいを振り返って、ご主人はこう話されます。
「この家に帰ってくると、気持ちいいなあとしみじみ思います。東京と山口を行き来する生活ではありますが、この家に暮らすようになってから精神的な余裕ができたような気がします。
やはり家は、快適さがなによりです。改めて実感しました。面積は以前住んでいたタワーマンションの方が広かったけれど、この家の方が落ち着きます。もうタワマンには戻れない。
スウェーデンハウスがあったから、私はこれからも日本で暮らしていきたいと思えた。私にとって、ここがいちばん大切な場所です」。
ステファンさんは、家づくりを考えている方にと、こんなメッセージをくださいました。
「家族が安心して暮らせる場所が、家です。コストだけで判断せず、ぜひ実際に見て、体験してほしいですね」。